出生数70万人割れ、待ち受ける不都合な現実
投稿日:2025.12.26
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。
12月の行動は、ヒマラヤ住民話の講演会とブラックジャック展示会でした。
フルハップ会員の招待券が久しぶりに当選し、ブラックジャックの気分で楽しんできました。
さて今回のブログで真剣に日本の将来を考えてみて下さい!
将来の出生数推移
2024年:出生数68万6061人(過去最少)合計特殊出生数1.15(過去最低)
⇓
2027年:45万3000人(現実性高い)31万2000人(悲観的)
出産期の25〜39才の女性が激減している。
加えてその年齢の女性達の出生数が減ってきているので想定以上に早く進んでいます。
人口減少、歯止めきかず
2024年、91万9237人減で1年で香川県と同じ人口が減少
将来の人口(社人研)
2024年:1億2030万人 → 2070年:6982万人
現役世代人口(20〜64才)
2024年:6538万人 → 2070年:3252万人
「大死亡社会」
2023年の国の推計:149万9000人(実数は160万5298人)
2070年の国の推計:146万4200人
人口が減少にもかかわらず死者数は高推移
「少子社会」と同時進行で「大死亡社会」も進行している。人口が減ることを前提として、社会をつくり直すことが必要。このままでは足元から日本社会が崩れていく。
危機的状況というよりも、もう危機になっている。一昨年から昨年にかけて外国人35万人増で、一方、日本人は90万人減っているので、数字はまったく合っていない。
実は各政党に危機感がない。我々は目先のことを求めている。少子化問題も30年前からいわれているが、先の話でしょと、目先の生活のことで進んできている。
20年後には1億人を切ってしまう。日本の人口の半分が消えてしまう。
どんな企業だって赤字ですよ。
60才以下の人は逃げ切れない。社会をもう一回デザインしない限りは、とんでもないことが起こっていくという危機感をもたないといけない。
輝ける昭和の高度経済成長時代は人口が増えていた。
今は人口が減るのです。今までと同じことをやってたら経済はどんどん縮んでいくのです。
年金
現役世代の負担が増
1960年(おみこし型)
高齢者一人を11.2人で支える
現在(かご型)
一人を1.88人で支える
2045年(肩車型)
一人を1.42人で支える
現役的には無理、今でも若い人の負担が大
モデル夫婦(夫は厚生年金、妻は国民年金)
2024年:23万483円/月
2065年:17万6305円/月で5万4178円減/月
老後の資金の支柱とはなりえず、働き続けるって生きるライフプランを描かねばならない
物価の上昇が3%で20年間続くと、だいたい倍になる
17万円もらったとしても、お金の使い方は半分になると考えたほうがいい。
年金だけではとても生活できない時代で、個人個人がちゃんと備えるしかないのでは…
水道
2021年:平均料金 3317円/月
2046年:平均料金 4895円/月 1578円値上
下水道、道路、河川などインフラ維持
30年間の予防保全費用:190兆円(下水管の破裂、道路陥没)
人口が減り利用料収入が減ってもインフラの維持には費用が必要
⇒利用者が減るほど値上げ率が高い。人口密度が低い所ほど非効率となって利用者人口20万人を下回るエリアは50%以上の値上げをしなければならなくなる
病院
人口減少と高齢化、物価上昇で 病院の赤字
⇒科の廃止、患者は市の中心部から車で約30分かかる隣町の病院に通うことも
医療は公的サービスなので、どの病気にも対応できるようにどの診療科の先生もおかなければならない
マーケットが縮小する割に提供しなければいけなく医療の水準を維持しようとすると、医師の人件費が高いので、病院経営としては売上が減って固定費は上がっている。
物価高もあって医療機関はかなり赤字になっていて開業医はものすごい勢いで閉院している。
物流
営業用貨物自動車需給バランス
2015年:29.2億トン(運ぶ荷物) 29.2億トン(運ぶ能力)
2030年:31.9億トン(運ぶ荷物) 20.3億トン(運ぶ能力)
11.4億トン運べない 荷物の35.9%運べない
ドライバーの高齢化と人手不足
20代:10.0% 60代以上:19.4%
2030年ドライバー数は2015年と比較して3割減
物流が滞ると「必要な時に即日配達や時間指定配達を頼むことで在庫をかかえない」という企業の今のやり方が通用しなくなり、ご近所全体の衰退を招く。2024年、働き方改革もあってよりトラック運送は滞っている。