TCHって何?
投稿日:2025.12.22
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
TCHって何?
TCHは、「Tooth Contacting Habit」の略で、日本語では「歯列接触癖」や「歯牙接触癖」と呼ばれます。
普段の生活で、特に意識することなく上下の歯が触れ合っている状態を指します。
通常、歯が接触するのは、食事をしたり唾を飲み込んだりする時だけで、その合計時間は1日あたり15分〜20分程度とされています。
それ以外の時間は、唇を閉じていても上下の歯の間には1〜3mmの隙間があるのが正常な状態です。
無意識の接触が問題に
TCHは、歯ぎしりや食いしばりのような強い力で噛みしめることとは異なり、弱い力で歯が接触しているだけです。
しかし、この弱い力が長時間続くことで、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
・顎関節症
・歯の痛み、知覚過敏
・歯周病の悪化
・かみ合わせの違和感 など
TCHの原因
TCHの主な原因としては、ストレスや緊張が挙げられます。
日々の生活でストレスを感じると、無意識に歯を噛みしめてしまうことがあります。
また、何かに集中している時や没頭している時にも、この癖がみられることがあります。
TCHの改善と対策
TCHの改善には、まず自分がこの癖をもっていることに気づくことが大切です。
日常生活での意識
歯を離すことを意識する
意識的に上下の歯を離し、リラックスした状態を保ちましょう。
唇は軽く閉じ、歯の間を2〜3mm開け、舌は上あごにつけて鼻呼吸を行うのが理想の安静位です。
リマインダーの活用
キッチンタイマーなどを使い、定期的に歯が接触していないか確認する習慣をつけてみましょう。
姿勢の改善
姿勢を正すことで首やあごへの負担が軽減され、TCHのリスクも減らせます。
デスクワーク中は定期的に休息をとり、体を動かすことも有効です。
歯科医院での相談
TCHが原因で症状が出ている場合は、歯科医院で相談することをおすすめします。