復興
投稿日:2015.11.27
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。
関西人にとって東北地方は遠いなという印象が強く、それだけに年数が経過していくと震災の記憶は薄らいでいくように思われます。私は中学校の修学旅行で野口英世記念館(私の医学を志す原点かな)に行きました。大学は埼玉県でしたので東北地方に知人がいます。神戸大の医局時代にも東北での学会に参加したりしましたので東北地方には愛着があるのです。
これまで掲載しました東北地方や震災に関するブログを列挙しますと
1.2012年4月 6日
酵素温浴 2.2012年4月20日
ホルミシス効果 3.2012年6月14日
福島原発①(毎日放送ラジオ) 4.2012年6月22日
福島原発②(毎日放送ラジオ) 5.2012年6月29日
最高幹部の独白(書籍) 6.2013年3月22日
福島の詩(おまけの欄、吉永小百合朗読) 7.2014年3月27日
未曾有の災害(写真集) 8.2015年1月22日
阪神大震災の教訓① 9.2015年1月29日
阪神大震災の教訓② 放射能はこわいというイメージが強いですが、一方、玉川温泉や三朝温泉のように微量の放射能は体に良い(癌患者が訪れる)といわれています。このホルミシス効果には賛否の意見があるようですが…
60分のラジオ放送のうち30分は作業員の告白で、残る30分はリスナーからの反響の声でした。現実はそんなにひどい状況だったのか、日当が何回もピンハネされて作業員の手元に入る現金の少なさにびっくりしたとか様々なおどろきの声がひっきりなしによせられていました。しかし東北の人から「作業員もお金をもらって話してますからね…」と意味ありげな酷評を頂きました。
福島県生まれの人が事故を風化させない、現地の状況と県民の思いを知ってほしいとのことで避難地区などの写真展が3年後に兵庫県で開催されました。「今頃そんな写真をみると、まだそんな状況なのか、福島県全域がこわいところと誤解されてしまう。他県にも福島県より放射能の測定値が高いところがあるのに…風評被害です」同じ福島県の人でも考え方に温度差があるのだなと思い知らされました。
そこで今回のブログは「がんばっている姿」に焦点を当てました。これなら皆様に賛同して頂けるでしょう!
天空のハーモニー
福島県岩瀬郡天学村
0248-82-3109
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伝説とパワースポット
古事記の最高神、天御中主様を御祭神とし、日本の真ん中に位置する妙見山と明神山の間に、大天狗がまたいで脱糞した為、以来この地は肥沃となり栄えた。この2つの山の真ん中に天空のハーモニーが建っています。
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「光、水、こころ」をテーマにした日本の心豊かな希望にあふれる昭和30年代のイメージを元に日本古来の山々の風景を活かし、現代風にアレンジした高床式の木造の建物です。木の香りただようやすらぎの空間で、ゆったりとした時間を過ごせるパワースポットであります。
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いやし、リフレッシュに最高の環境
・酵素温浴、岩盤浴、フットマッサージ
米ぬかを主成分とし、手作業で混ぜて微生物の働きで自然に発熱させています。体が芯から温まり発汗作用により血液中の老廃物・毒素を体外に排出させます。それと同時に、体外へ酵素の浸透・吸収により新陳代謝が活発となり、細胞が活性化されます。
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・自給自足の野菜、米づくり
今だに福島出荷の食品をいやがる人がいます。ここでは除染された田畑から無農薬で真心をこめて作られた食材料理がいただけます。
栄養たっぷり、バラエティーに富む色彩、おいしさに頬がおちます。
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イベントも盛り沢山ありますよ(七夕まつり、ミニコンサート、ホームステイ、講演会、個展など)
・村をあげての行事といえば、七夕まつり
天栄村観光協会主催なのです。
今年で6回目ですが、年々内容が充実していき世界にまで発信するようになりました。昨年は36ヶ国で短冊数は
10,753枚、今年は15,000枚、福島空港の出発ロビーにも七夕まつりコーナーを特設してたそうです。
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・松尾泰伸さんの演奏会(21年11月15日)
私は音楽通ではなく、誰か知らんけど聞いてみようかなと思いきや、あのすばらしい音響、独自のメロディ、その場にあった時間と空間を体感しました!後から知ったのですが、あの時のひらめきの曲が「天と地のレクイエム」です。フィギュアスケート羽生君の曲ですよ。
松尾さんについて知って頂きたいので補足します。
高倉健主演「単騎、千里を走る」プロモーション出展映像の音楽担当
熊野本宮大社で「熊野世界遺産登録祝賀報告祭」奉納演奏
・ついこの間、オペラ歌手の倉原佳子さんが天空にこられて君が代斉唱されました。
イタリア在住ですが、銀河の歌姫とか…
今後、日本でもブレイクする予感
・天栄村商工会の夢学校(田舎暮らし体験)との提携のホームステイでは、兵庫県の灘高校の生徒、海外(ラオス、インド、台湾)からの学生もこの天空のハーモニーを気に入り、夜遅くまで話がはずんだり周囲を散策したり時間を有意義にすごされたそうです。
このように地域密着のすばらしい活動はテレビ局の目に止まり、福島県の民放3局から取材され、何回か放送されたそうです。
ヤマニ醤油
明治元年創業の老舗、ヤマニ醤油社長(4代目)新沼さんは、蔵が濁流にのみ込まれ崩壊した現場をただ茫然と眺めて「終わったな」とつぶやきました。いつも前向きで否定的なことを言わない新沼さんのショックの大きさは計り知れない程でした。
震災翌朝、思い詰めた新沼さんは事務所だった建物の残骸を見つけました。もしかすると醤油造りのレシピが残っているかもしれないと一縷の望みを託して挿すと、奇跡的にも津波に流されずに残っていたのでした。
もう54歳になる自分が莫大な借金をして元のような自社の蔵を建てて醤油を造る再建に迷っていました。苦境の中で自分のことしか見えなくなっていましたが、自分が被災者のために何ができるだろうか、自分のできることを必死で考えました。
醤油屋をやめたら社会とのつながりがなくなってしまう。自分にいったい何ができるか悩み果てていたのですが、避難所で誰もが「ヤマニ醤油がないと困る。また造るよね?」と口を揃えて言ってくれる顧客の言葉になんとしても復活させようと決意したのでした。
そして知人のつてで、やなせたかしさんがデザインした天使のキャラクターのラベルが新沼さんの背中を押しました。
100年以上も続く老舗同志で、古くから付合いがあった佐々長醸造社長(佐々木博さん)は、工場をまがりして醤油造りを再開するという常識外れの依頼を受け入れたのです。通常、さまざまな秘伝のノウハウがある蔵を同業他社に見せたり、秘中の秘としてきた醤油造りのレシピを開示することはありえない。
普通では考えられない発想の大転換で、新たな設備投資(借金)をすることなくヤマニ醤油を復活させるメドがつきました。
しかし、前と同じ味を出すには道のりは険しいものでした。レシピ通りに造っているのに醸造設備が違うからです。ヤマニではほとんどすべての工程が手作業でしたが、佐々長醸造では一部に自動化された工程があり、最終工程の火入れの際に使う釜の大きさが違うため、味が変わってしまうのです。
試行錯誤の末、鈴木さん(ヤマニ醤油の蔵人)と畠山さん(佐々長醸造製造部長)との二人三脚で「天使のしょうゆ」が造られました。
「第2の創業」を果たした新沼社長の夢は、起業を志す人を支援する投資家になることです。
おまけ①
駅の待合室に絵手紙が沢山はられていました。その第一面です。
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おまけ②
出雲の天文台で、小学生が星を発見しました。郡山の人が安積と名付けました。
おまけ③
知人から教えて頂きました。
いちえふ1~3巻
福島第一原発作業員が描く原発ルポ漫画
おまけ④
東北の人たちはいつだって日本の犠牲になってきた。
近代化のきっかけとなった戊辰戦争で福島の会津藩は【賊軍】の汚名を着せられて、最大の激戦地になっています。それでも福島の人たちは、それを恨みとせずに日本の近代化のために身を捧げてきました。
第一次、第二次大戦と大きな戦争があるたびに、東北の青年たちは日本のために最前線で戦っていた。
戦後の高度経済成長だって、底辺でそれを支えていたのは集団就職で上京してきた東北の青年達だろう。
福島県民は同じ想いで東電の原発建設を受け入れたのだろう。
福島第一原発事故に学ぶ
放射線防護の基礎知識
イーグル・パブリシング出版を参考
おまけ⑤
前回のアンパンマンのところで紹介しました東日本震災後のポスターとハンカチです。