院長ブログ

錦織圭 ~成長の軌跡~

投稿日:2015.03.31
世界トップ選手の中では小柄(178cm)な錦織選手をわずか1年で躍進させたマイケル・チャンコーチの指導とはどのようなものだったのか?1/3、1/17のテレビ放送を見て、私なりにブログにしました。

2人の出会いは2011年のチャリティマッチでの対戦であり、チャンは当時25位の錦織の心の弱さを見抜いていました。自信というものが感じられない。戦う相手であるフェデラーを尊敬しているようでは勝てない。プロ選手としてはあるまじき物の考え方をしていました。2013年、錦織の依頼を引き受け、チャンはコーチに就任しました。

(1)ストローグのボールを打つ場所をベースライン後方から思い切って前にうつすこと
(2)バッグハンド ダウン ザ ライン
この2つの戦略で、その後の錦織選手は世界ランキング4位までかけ上がりました。

1)コート上での動きは抜群に速く、あの俊敏さを生かして前に出て打つ攻撃的テニス

テニス4ストローグでは相手を左右にふるのが攻撃の定石です。
ベースライン後方にいればボールの軌道をみきわめてから打つことができますが、その分ふりまわされることになります。ボールを打つ場所をベースライン後方から前にうつすと図のように左右にふられる範囲が少なくなり、しかも打ち返すポイントが速くなる分、相手から準備時間をうばいプレッシャーをかけれるようになるのです。私は大学時代に軟式テニスをしていましたが、神戸に帰ってからは公式テニスを経験しています。前で打つテニスは相手のストローグよりすばやく反応し、不安定な体勢からバウンド直後の玉を打ち返す必要があり大変むつかしいですよ。
2)バックハンド ダウン ザ ライン

テニス3
クロスに打つより距離が短いためアウトになりやすい。ライン際をねらうためサイドにもアウトする危険があります。ネットにもかかりやすい。しかしながら成功すれば相手の意表をつく一撃必勝のショットであります。これも体重をかけないといけない、大変むつかしい技術なのですよ。

これらの戦略を成功させたのがジムでのトレーニングでした。休みもないほどハードな練習をしています。また、錦織をとまどわせたのは基礎の基礎ともいえる反復練習でした。さらにステップやグリップのにぎり方にいたる細かい修正!

同じことをくり返して、何千回も練習させたのは、試合でプレッシャーがかかる場面でも、迷いや疑いもなくショットを打てるようにするためです。
自分への疑いがなくなれば、それが自信となります。

チャンが圭に語った言葉から成長の度合いがくみとれますよね。

初めて会った時 ?自分を信じる力が君にはなかった
もし今の自分に満足しているのなら私は必要ない たった一年で違う人間になんかなれないって?
いや それは可能
     ↓ 人々が酔う勝利のショット
しかしその裏にあるを人は知らない
小さい者が勝者になれないとは私は思わない
何を疑うんだ 何を迷うんだ
自分を信じる力手にした君
もう一年前の君ではない そして むかえた 2014年 全米オープン準決勝
Believe yourself 自分を信じろ
テニス2

 
明らかに 打点の位置の比率が違いますよね
つみ重ねた練習により錦織の心も変え始めていました。
あの自信に満ちた言葉をきいて感動しました。
勝てない相手はいないと思うので…

 

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