「まさかわが子が…」下の子の受け口に悩んだ歯科医師ママの話

「まさかわが子が…」下の子の受け口に悩んだ歯科医師ママの話

投稿日:2026.10.13
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ママ歯医者の親子お口ブログを見て頂き、ありがとうございます。

こんにちは。高砂・加古川市のツトウ歯科、ママ歯科医師のちえこ先生です。
前回は、私自身が我が子の離乳食に悩んだ経験についてお話ししました。
今回は、私が「口腔育成(お口育て)」について本気で学ぶきっかけになった、下の子のお話です。

まさかわが子の歯並びに悩む日がくるなんて

我が家には、受け口の遺伝はありません。
なので、私はどこかで、
「自分の子どもの歯並びで悩むことは、そんなにないだろう」
と思っていたのかもしれません。
もちろん、歯科医師なので、歯が生えてくればかみ合わせを見ることは習慣になっています。
でも、
まさかわが子の歯並びに悩む日がくるなんて。
本当に、そう思いました。

生後半年。歯が生えてきて「あれ?」

下の子に初めて歯が生えてきたのは、生後半年頃でした。
歯が生えてきたら、「かわいい歯が生えてきたな」
なんて思いながら、私もいつものように見ていました。
そして、「あれ?」と思いました。
上下の歯のかみ合わせが逆になっている。(下の歯が、上の歯より前に出ている)
「……受け口?」
歯科医師として診断しても、何回みても受け口でした。

「歯医者の子なのに……」

「歯医者の子なのに…、なんで??」
「私、何かしてあげられなかったのかな。」
そんなことを考えました。
もちろん、受け口には遺伝的な要素を含め、いろいろな要因があります。
これは、たくさん学んだ今ならわかる。
でも、当時は、歯科医師として子どもの歯を守る仕事をしているのに、
自分の子どもの歯並びで悩むことになるなんて。
ほんとショックで、なんとも言えない気持ちでした。

赤ちゃんだから、顎を前に出しているだけ?

ちなみに、赤ちゃんの時期は、顎を前後に動かしやすい時期です。
下顎を前に出すようなしぐさをすることもあります。
赤ちゃんが下顎を前に出したからといって、
「受け口になった!」とすぐに判断するわけではありません。
でも、下の子の場合は、かみ合わせを実際に確認して、
歯科医師として受け口と判断する状態でした。
「このまま成長したらどうしよう…」
「何か今できることはないのかな?」
そこから、下の子のお口を以前よりずっと意識して見るようになりました。

「なんで受け口になったんだろう?」

我が家には受け口の遺伝はない。
では、「どうしてこの子は受け口になったんだろう?」
そう考えるようになりました。
当時は今ほど口腔育成(お口育て)が浸透していませんでした。
検索、検索、時間があれば検索…
授乳は自分時間と思って検索…(これが後々後悔することになるとは…涙)
受け口は、歯が生えてからのことだけではなく
妊娠中の生活や、赤ちゃんの頃のお口の使い方に関係がある
ことを知りました。
そこで私は、「歯並び」だけではなく、赤ちゃんのお口がどう育っていくのかを
改めて学んでみることにしました。

そこで知った「口腔育成」

そこで出会ったのが、口腔育成(お口育て)という考え方でした。
歯科医師として、歯やむし歯、歯周病、歯並びについてはもちろん勉強してきました。
でも、
「赤ちゃんはお腹の中でどんな姿勢でいるのか」
「ママの子宮の状態や環境」
「赤ちゃんのお口がどう育っていくのか」
「授乳のとき、赤ちゃんはどんなふうにお口を使っているのか」
「離乳食で、舌や唇はどう動くのか」
「抱っこの姿勢や普段の姿勢はどうなのか」
「呼吸や睡眠はどうなのか」
そんなことを、自分の子どもに結びつけて深く考えたことはありませんでした。
学べば学ぶほど、
「え、こんなこともお口の育ちに関係するの?」
と驚くことばかり。
そして、あることに気づきました。

「私、授乳ちゃんとできてた?」

口腔育成について学ぶ中で、授乳についても改めて考えるようになりました。
そこで気づいたのが、上の子と下の子の授乳の違いです。
上の子のときは初めての子育て。
「深くくわえさせてね」「しっかり深飲みさせてね」と言われながら、
「ちゃんとできてるかな?」と、一生懸命授乳していました。
ところが下の子になると……良くも悪くも、慣れていました。
授乳している間に、
「この時間は私の時間!」
なんて思いながら、スマホを見たり、別のことを考えたり。
受け口と気づいてからは、授乳時間に検索!!
上の子の時と授乳環境が全然違う!
そして、口腔育成を学んでから改めて下の子の授乳の口を見てみると……
上唇を内側に巻き込んで飲んでいる。
「あれ?これって、あかんやつやん!」、
「うわ……私、気づいてなかった。」
と思いました。

「もっと早く知っていたかった」

もちろん、
「舌の子が受け口になったのは授乳だけが原因」ではありません。
受け口にはさまざまな要因があります。
でも、
「もし、もっと早く知っていたら?」と思わずにはいられませんでした。
知っていれば、授乳のときのお口をもっと見てあげられたかもしれない。
「深く飲ませる」という意味も、もっと理解できていたかもしれない。
そんなことを考えるようになりました。
そして、
「私自身、歯科医師なのに知らなかったことがこんなにあるんだ」
と気づいたことが、大きかったんです。

そこから、私のお口育てが始まりました

下の子の受け口をきっかけに、私は口腔育成についてさらに学ぶようになりました。
そして、授乳だけではなく、
離乳食ではどうかな?
抱っこの姿勢はどうかな?
普段の姿勢は?
睡眠中は?
お口はちゃんと閉じているかな?
舌はどうかな?
と、日常のいろいろな場面を見るようになっていきました。
「歯並びをどうするか」だけではなく、
「この子のお口が、今どんなふうに育っているのか」
を見るようになったんです。
ここから、私が実際に我が子にしていった「お口育て」の話が始まります。

次回は

受け口だった下の子に、私が実際にどんなことを意識していったのか。
授乳、離乳食、抱っこ、睡眠など、日々の生活の中で私が見直したこと。
そして、その後、下の子のお口がどう変化していったのか。
「受け口だった下の子が、今はどうなったのか」
について、お話ししたいと思います。

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