口から食べて健康長寿に!
投稿日:2019.03.27
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。
テレビでは「○○を食べると△△にいい」というような番組が多いですね。
2月10日、加古川にて料理研究家の
浜内千波先生の講演がありました。
「野菜をもっと料理の主役として取り入れよう」と様々な内容の話で、料理をしない私にとっては目から鱗がでしたね。
しかし、今は魚人気ですので、魚についてのブログにしました。
各国の食用魚介類の消費量
4805万トン(1977年)⇒13282万トン(2013年) 1977年 1位 日本16%
2位 EU(27カ国)15%
3位 旧ソ連14%
4位 中国11%
5位 米国7%
6位 インド4%
2013年 1位 中国37%
2位 EU(27カ国)15%
3位 米国5%
4位 日本5%
5位 インド5%
6位 インドネシア5%
世界の人々は魚の美味しさと栄養を理解して食べるようになったのでしょう。特に
中国の増加はすごいですね。
2018年、最も注目を集めた料理や食材に送られる食トレンド大賞に選ばれたのが
鯖缶でした。
鯖缶の売り上げ
ツナ缶と鯖缶の生産量
鯖の栄養価
EPAは体の中でほとんど作られることができない必須脂肪酸の一種で
血液をサラサラにするなど血液や血管の健康に効果があると分かっています。
DHAは
脳や神経の機能を活性化させる働きがあると言われています。
さらに血液中のコレステロールや中性脂肪を減らしてくれる働きがあるとされています。
ビタミンB2、B6、B12、Dも豊富です。
EPAやDHAは水に溶けやすい性質(酸化にとても弱い)があるため、調理の仕方によっては流れ出してしまいます。そこで便利なのが「鯖の水煮缶」です。生の鯖を缶に詰めてから熱処理するので栄養分がそのまま閉じ込められています。身だけでなく煮汁(鯖の脂がタレに出る)も活用することでEPAやDHAを効率的に摂ることができます。
DHA(100gあたり) 生鯖970mg>生鰯870mg
鯖缶2400mg>鰯缶1936mg
鯖缶の栄養
ビタミンDは生と比べると約2倍
カルシウムだけだと吸収されにくいがビタミンDがカルシウムの吸収を促進し
骨を丈夫に! 魚をあまり食べない人に比べ、魚を日常的によく食べていた人は認知症のリスクが約3分の1。
脳を老けさせない! 鯖とリンゴを食べ合わせると認知症予防に!
鯖DHAは活性酸素により脳までたどり着くDHAは少ないが、リンゴポリフェノールによりDHAが壊れないで脳に運ばれます。
名医のおすすめ
DHA・EPAを効率よく摂取できる料理は? ブリ大根
熱で溶け出しやすいDHA・EPA(頭、特に目の周りに多い)を含んだ汁を大根が吸収⇒余すところなく摂取できる。
あらで味噌汁の出汁をとる⇒DHA・EPAを効率よく摂取できる。
ここまでわかってきた! 血管の老化を止める青魚のスーパーパワー
今までの常識は
悪玉コレステロールが血液中で必要以上に増えすぎると動脈硬化の原因に。
動脈硬化を食い止めるのが善玉コレステロール。
善玉の数を増やすことで血液にたまった悪玉が減る。
善玉が増えないと血液の老化は防げない。
研究によりその常識が覆された。
青魚を食べることにより善玉が増えなくても悪玉を減らせる。
善玉のパワーが強いと悪玉コレステロールを血管から減らして、動脈硬化を改善できるということが分かってきたのです。
善玉コレステロールは人によってパワーに差がある。
善玉パワーが強い⇒動脈硬化を防止
今までのEPAの効果 血を固まりにくくする、中性脂肪を減らす
EPAの新効果 善玉のパワーを上げる⇒血管に溜まった悪玉を減らす
善玉をパワーアップするにはどれくらい青魚を食べたらいい?
毎日1800mgのEPAを摂取する必要がある。
生よりすごい鰯缶のパワー
血管の老化を防ぐEPA&イワシペプチドが豊富
EPA(100gあたり) 鯖缶930mg<鰯缶1200mg
EPAが血小板の働きを抑制⇒血液の流れが良くなる
血栓をできにくくする
血管をしなやかにする
【鰯のタンパク質、人の体内で分解】⇒【イワシペプチド】⇒【血液を上げる物質を抑制!?】
魚の身を色で分けると
赤身魚 マグロ・カツオ・アジ・サバ
白身魚 鯛・ヒラメ・ウナギ・ハモ・紅鮭
血液サラサラ効果のあるEPAを多く含むのは?
赤身魚 老化防止効果のあるアスタキサンチンが多いのは?
白身魚 アスタキチンサンの多い順
紅鮭(約3.7mg)>金目鯛(約2.0mg)>真鯛(約0.9mg)
アスタキサンチンは体内で吸収されづらい
油とアスタキサンチンを一緒に摂ると体内で吸収されやすくなるので焼くよりもフライの方が効果的です。
鮭缶のすごいパワー
強力な抗酸化物質が酸化を防ぎ免疫力をアップ!?
酸化=物質が酸素と結びつくこと(例)茶色くなったリンゴ
体の酸化=体の細胞や血液などが酸素と結びつき老化
↓
免疫力ダウン
↓
風邪などの病気にかかりやすくなる
アスタキサンチン=強力な抗酸化物質
ビタミンCの約3000倍
ビタミンEの約1000倍
なぜアスタキサンチンが鮭に多いのか
普通の魚だと赤い成分(アスタキサンチン)が皮に行く
鮭だけアスタキサンチンが肉に行く
鮭は元々白身の魚です。海で海老をたくさん食べ、アスタキサンチンを蓄積して抗酸化作用を身につけて上流までさかのぼる。
鮭を食べることで
高血圧や白内障の予防と老眼の改善効果
高血圧予防や白内障予防の最強の食べ合わせ食材
EPA・DHA+アスタキサンチン+ビタミンC