院長ブログ

最適な時期に最適なものを学ばせる

投稿日:2017.08.28
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。

人間の脳は12~13歳までに80%が完成すると言われています。
脳には発達に合わせた「学びの適齢期」があり、その適齢期に応じて子供の能力を最大限に引き出しましょう!

0歳~ 【視覚、聴覚、味覚、感覚、母語の聞き取り能力が発達】
生後1~2ヶ月頃には形や色が分かるようになる。
6ヶ月くらいで母親と他の人の顔の区別ができるようになる。
6~8ヶ月までに色々な言語を聞き分けられるようになる。
10~12ヵ月頃には母語以外の聞き取り能力が下がる。
その代わりに母語の聞き取り能力は上がり、記憶力も発達するので「まんま」などよく聞く言葉を発するようになる。

3~5歳 【細かい動作をする巧緻運動を司る運動野が発達】
ハサミで切ったり、紙を折ったりといった手指や体の器用な動きなどの巧緻運動は脳の運動野が司っています。
この運動野が発達するピークが3~5歳です。
ピアノやバイオリンなどの楽器演奏には指先や手首周辺の細かい動作が必要なので、この時期に始めるのがいいです。
スポーツなら、バレエや卓球など細い体の動きを伴う運動をすると身体能力が伸びます。

8~10歳 【言語の発達がピークを迎え語学力が総合的に伸びる】
言語野は言葉を理解するために働くウェルニッケ野と、言語を発したり文字を書いたりする機能を司るブローカ野があり、神経回路を介してつながっています。
8~10歳には言語の発達がピークを迎え、大人と変わらない話し方をするようになる。
母語が発達し音や言語を覚えやすいこの時期に英語を習得するのはお勧めです。

10歳~思春期 【社会性を急速に獲得する】
思考やコミュニケーションなどの高次認知機能を司る前頭前野は10代になってようやく著しく発達します。
赤ちゃんは生まれてすぐに親とコミュニケーションをとり、家族から友達へと広がりますが、まだ範囲は限定的です。
10歳以降は目上の人や共通の趣味で知り合った人と会話をするなど社会性が育ちます。

小学校低学年の子供の学習に対する親の関わりの影響

━ 子供の勉強時間がどれだけ延びるか ━
お母さんは「時間を決めて守らせる」のが効果的で、
お父さんは「隣でしっかり勉強を見守る」のが効果的です。
母親と父親と子供の性別の組み合わせもわかってきました。
お母さんは男の子の時よりも女の子の時の方が、
お父さんは男の子の方が効果が高くなっています。
父親だけでなく祖父、学校や塾の先生など大人の男性が子供にどう関わると学力が上がるかわかりますよね。
苦手科目の克服には、男子の場合は男の先生に、女子の場合は女の先生につくといいのですよ。

子供の成績が伸びる魔法の一言とは?

「頭がいいね」と褒めても成績は上がらないですよ。
テストで100点取った時は「よく頑張ったね」が効果的なのです!
「頭がいいね」と「よく頑張ったね」は両方とも褒め言葉ですが、それがどのように影響するかは違うのです。
「頭がいいね」はその子の能力を褒めています。
「よく頑張ったね」はその子の努力を褒めています。
明らかに差がありますよね。
もともとの能力をほめると子供たちは意欲を失って成績が下がる。
もともとの能力を褒められると点数が良かったのは自分の能力が高かったからだと考えてしまうからだんだんと努力する意欲を失ってしまう。
「よく頑張ったね」と努力した内容を褒められた子供達は2回目3回目のテストでも粘り強く問題を解こうと挑戦を続けます。
悪い成績をとってもそれは努力が足りないせいだと考えるようです。
つまり、子供を褒める時には「頭がいいね」と素質やか堅さを褒めるのではなく、「今日は1時間も勉強できたね」と具体的に子供が達成した内容や努力を褒めることが重要なのですよ。

ご褒美で釣ってはいけないのでしょうか?

ご褒美は子供を甘やかすという意見も根強いが、勉強するきっかけをつくる意味ではご褒美は効果的です。
人間には「目先の利益」の方が「遠い将来の利益」よりもよく見えます。
ダイエットしなければいけないとわかっているが、今、目の前のケーキを食べてしまいます。
長い目で見れば貯金をしなければいけないが、つい浪費してしまう。
目の前の利益が高く見えてしまう傾向があります。
子供の勉強の時も同じなのですね。
長い目で見れば勉強しなければいけないという事を子供たちは分かっている。
ご褒美と言うのは今、目の前で勉強することの利益を高めてあげれば良いのです。
そのために使うのがご褒美ですが、大事なのはどういう風に与えられればいいかということです。
A.テストで80点取ったら2000円あげる。結果(アウトプット)に対するご褒美
B.1冊読み終わったら2000円あげる。成績がUPしたのは結果(アウトプット)にご褒美を与えるのではなく、きっかけ(インプット)にご褒美を与える方なのです。
つまり子供はどうすれば学力が高められるか分かってません。
本を読むと具体的な手順を示して、それを淡々と継続的にやらせてあげるという形でご褒美をつけないと学力が上がっていかない。

夏休みの宿題(大阪大学池田教授の研究)

林先生は大阪大学池田教授の研究を紹介しました。
宿題を早めに片付けた人に比べて、ギリギリまでやらなかった人の方が肥満・喫煙・借金・飲酒の率が高い。
林先生はもともと自己管理の甘い人は夏休みの宿題も遅めにやることが多いと見るべきと分析しています。

高校受験前の部活はどうすべきか?

部活が非常に忙しい場合、部活を途中で辞めた子より最後までやりきった生徒の方が合格率が高い。
自分ではやりたいのに母がやめさせるとテンションが上がらず集中できない。
部活を最後までやりきった生徒はやらせてもらった自分は思いっきりやった、と達成感があるため、切り替えて勉強に集中できるわけですね。
運動部を集中してやると体力がつく。
だから、後から追い込みも利きやすくなる。
林先生はやりたくてやってるんだったら止めないと言ってます。
学生時代にスポーツをやっていた子供は将来の年収が高くなる。
中室先生の研究では正社員になる確率が高い。
ノルウェーの結果ではスポーツをやっていた人は収入が4~5%UP。
忍耐力やリーダーシップを獲得しているから収入UPと考えられています。

ゲームをすると成績が下がる?

1時間以内なら悪影響はない。
ゲーム時間を減らしても勉強時間があまり増えないというデータもある。
1日に2時間以上は、学習や様々な成長に対する悪影響が出る。
要は、時間を区切ってやれるかどうかなのですね。
自己管理能力があれば、ある程度良いのかな。
林先生の子供の頃はゲームはなかった。かわりに麻雀をやりまくった。
肯定否定は分かれると思いますが麻雀は人生にすごく役に立ったそうだ。
何とも言えない理屈では語れない物事の流れ、良い流れが来る、ここは我慢だ、ここは勝負だ。
林先生の場合、勝負の勘は麻雀の中で養われた。「今でしょ」の最初の依頼が来た時、ここは何があっても勝負だって思ったそうです。
本当に言いたいのは、ゲームをやっている子は増える一方で、読んでいる本の量は毎年確実に減っています。
優秀な生徒は本を読んでいる。
有限の時間を配分しなければいけない時に、勉強の時間をある程度確保したとしても、読書の時間を削るのではないか?
本当は読書から得たものがすごく大きいとの思いがあるから「もったいない」という思いで見ている。
新幹線の車内でのこと。
お母さんはずっと本を読んでいた。
子供が目を覚ますと本を読んでいた。
親が本を読んでいる姿を見せると子供は真似をして読む。
中学のテストで成績が良かった子と良くなかった子の違いを調べた時、家に本が多いかどうかが要因だったとか…
読書の時間がゲームに置き換えられた時、どういう人間ができるかは、まだ歴史の中で答えが出ていないのです。

安定した収入のため偏差値の高い大学に行く???

昔から当然の様に言われてますがあなたがどの大学に行こうが収入には関係がないと放送されてました。エ~
東大卒の林先生の収入は高いのではと考えます。
林先生が京大卒なら収入はどうなるのか?
収入に差はない。重要なのは卒業後どうなるかです。
どの大学に行ったかは本人の能力が同じならそんなに大きな差はない。
大学別の年収ランキングを見たことはありますか?
1位:東京大学729万円 2位:一橋大学700万円 3位:京都大学677万円…

Aは東大卒で、Bは京大卒で別人であります。
つまり、あなたが別の大学に入ったらどうなってしまったのかを表しているのではないのですよ。

偏差値が高いということが→収入が高くなると結果をもたらしていたら
因果関係
もともと収入が高くなる潜在能力が高い人が→偏差値の高い大学へいっているだけ
相関関係
高収入を目指して東大に入る=ほとんど意味がない

社会に出て活躍するために必要な力は何?

東大女子生徒からの質問で、バイト先で「東大生だから~出来るでしょ」と周りからのプレッシャーがすごいのですが…
林先生はすかさず、東大と枠が自意識過剰になっていると答えた。
東大を出ているかどうかではなく社会に出て活躍する実力が自分にあるかどうかなのです。
「東大生だから」という力は就職する時には役に立つかもしれない。
野球で言うと打順は、チャンスは早めに回ってくる。
そこで凡退してたら次の人にチャンスが回るだけ。
東大生だからと言ってくれるのは数年、そこから先は関係ない!
社会に出てから活躍するために必要な能力があります。
問題を解決する力(解決力
新しいものを創造する力(創造力
この2つの力を手に入れるには社会に出る前の行動が重要なのです。
失敗の実験。林先生の場合、社会に出た後で実験をやって大失敗の連続(3年間)
中途退社、ギャンブルの借金…
その失敗を自分の不得意な分野を知るための実験と捉えた結果、ここなら活躍できるという居場所を見い出したのです。
失敗の連続を経て、予備校講師へ。
その居場所どのように見い出すのか?
群像の感覚」を持つことです。
多くの人々の姿の中に自分を置いてみて、自分がどういう状況でどの役だったらできるのかを客観的に見る目がありますか?
社会はそれがないと生きていくのが大変なのです。
自分の強みは何なのか、そして自分の実力が周囲と比べてどのポジションにあるかを客観的に見つける。


4つに分類 東大女子生徒は縦に区切って判断していますが社会に出れば横に区切って活躍するかイマイチなのです。

学力以外に収入に大きく関わる能力(アメリカ13000人研究)

将来の収入をわけるのは非認知能力なのです。
非認知能力とは自制心、忍耐力、コミュニケーション、やり抜く力のようにテストでは計測できない能力で、特に自制心と忍耐力は大きな影響があると考えられています。
学力が自分で勉強して身につくものだとすると、非認知能力は誰かに教らなくてはならない、クラブや学校などの人間関係の中で構築される能力です。
社会に出た後、学力だけでは対応できない問題に直面した時、自制心や忍耐力が必要になると考えられています。
学校などで先生や友人に触れ合ったり、部活動や課外活動を通じて培われるものです。
テストの点数を気にして部活を辞めるのは将来的にはマイナスと考えられます。

参考
子供の脳を伸ばす最高の勉強法(洋泉社)
林先生が驚く初耳学(28年 6/26、8/7、8/21、9/25、10/9、11/6、11/27)

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