未曽有の災害
投稿日:2014.03.27
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。
東京電力福島第一原発事故から3年経過しました。
福島県では、元の暮らしを取り戻そうとする動きも少しずつ進むが、放射線量が高い場所を中心に、帰還をあきらめる人が増えています。
政府は昨年末「全員帰還」の方針を取り下げました。
時の流れと共に、ふるさとは遠くなりつつあります!
東日本大震災発生の時期が近づきますと、テレビで津波が押し寄せる壮絶な映像をよくみかけます。
それでも震災地から遠く離れて暮らしている人達の関心は徐々にではありますが、薄れていきがちのように私は感じています。
福島県生まれの飛団晋秀(ひだしんしゅう)さんは3.11後「事故を風化させない」「現地の状況と県民の思いを知ってほしい」との思いから写真集を出版されました。
来年も開催する予定とのことでした。
震災直後の避難地区における実態を写真撮影したものです。 死亡 15884人
行方不明者 2633人
避難生活 267419人 (福島県 135906人)
被災者調査では「戻りたい」と回答した人は半年前の調査より減少しました。
生活費の苦しさと復興の遅れが故郷離れを加速させている現実が浮かび上がった。
がれき発生 1700万トン 処理完了
岩手県 399万トン 97%
宮城県 1121万トン 99%
福島県 173万トン 68%
原発事故の影響で作業が思うように進められない。
震災関連死 3048人
岩手県 439人
宮城県 883人
福島県 1671人
福島県は津波などの直接死1603人を上回ります。
仮設住宅などでクラス高齢者を中心に、環境の変化による体調悪化と帰還など
将来の見通しが立たないストレスが増していることが要因と思われます。
甲状腺ガン確定 33人
チェルノブイリ原発事故では4~5年後に甲状腺ガンが増加しました。
福島県でもガンが見つかっています。県の検討委員会は現時点では放射線の影響は
考えにくいとの見解を示していますが・・・
今、私たちにできることは何か? 東北の農産物や製品などの購入しようという意識を一人ひとりが持つこと、旅行好きな
ら三陸鉄道に乗って東北旅行をするなど愛の手をさしのばすことくらいしか思いつきません。阪神淡路大震災は0からのスタートでしたが、東日本大震災は放射能というマイナスからのスタートで、まだ時計は止まったままです。
復興へ笑顔の傘咲かせ 第3回LOVEフェス3.11
JR新長田駅前 3月8日、9日
会場の舞台で音楽などが繰り広げられたほか、福島県のなみえ焼きそばや宮城県産ホタテ焼きなどの屋台が並んだ。地震発生時刻には黙とうをささげ、福島県で撮影された子供たちの笑顔の傘が広げられました。実行委代表の釜谷さんは「東北の被災地はまだ復興していないのに、関西での関心は薄れていると感じる。イベントに足を運んでもらい、まず東北への意識を持ってほしい」と話しています。
神戸新聞3月7日、9日引用
私は大阪の講習会の帰りにギリギリ間に合い、関係者の写真を撮らせて頂きました。
おまけ① 人事ではない! 福島県(高浜)原発事故想定
安全神話からの決別を目指して発足した原子力規制委員会による原発の審査が、佳境を迎えています。審査が終われば、稼働ゼロからの原発が次々に動き出す可能性があります。
兵庫県に近い高浜原発に、もし何かあったとしても100km離れているから影響がないと思っていませんか?
兵庫県は放射性物質の拡散予測を発表しました。いろいろありますが、福島第一原発とホットスポットが点在する郡山市との距離がほぼ同じと思われる篠山市を焦点にしてみました。一歳児の甲状腺被ばく線量が7日間で最大167ミリシーベルトに達し、神戸市では53.7ミリシーベルトで、国際原子力機関の基準の50ミリシーベルトを超えています。また、2012年6月29日のブログにも記載しましたが、私達が飲んでいる加古川水源地(中央分水界)は汚染されることになります。
おまけ② おまけ③ 大阪科学技術センター
〒550-0004 大阪市西区靱本町1-8-4
エネルギー利用の歴史?06-6441-0915
放射線は利用されています。
放射線の体への影響
全国の自然放射線量
放射線は身近なものから放出しています
私たちの体からも放射線が放出されています
おまけ④ 日本の電源別発電電力量構成比の推移
資源の乏しい日本にとってエネルギーの確保は経済の生命線であります。安倍首相は、「安定して低廉な電力を供給するには原発は必要である」とたびたび話しており、原発の活用が経済再生に欠かせないというのは、政権奪還前からの持論であります。
主に火力発電所が、原発に代わる電力供給の穴埋めをしてきました。
LNG(液化天然ガス)などの輸入急増で燃料費が急増し、貿易収支の悪化の一因となっているように考えられています。バランスのよいエネルギーミックスこそが、社会の安定や成長の基盤となるということです。私は、原発再稼働がいいことかどうかわかりませんが、安全性が確立されていない状況での再稼働には反対派です。