お口の豆知識

歯磨き粉について

投稿日:2024.12.22
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。

今回は歯磨き粉についてお話しします。皆さんは、歯磨き粉はどのようにして選んでいますか?お使いの歯磨き粉の成分表示を見られたことはありますか?歯磨き粉の種類やそれぞれの成分にどんな効果があるのか説明していきますね。

歯磨き粉の種類と特徴

ペースト

汚れをしっかり除去したい方向け
泡立ちがよいのでスッキリした感覚になり磨き残しが出ることも

ジェル

歯の間や歯周ポケットに浸透しやすい
フッ素が停滞、残りやすい

フォーム

泡状ですみずみまで届きやすい
しっかりうがいのできない小さいお子様や高齢者の方向け

歯磨き粉の成分

殺菌成分

IPMP(イソプロピルメチフェノール)
広範囲の菌に対して殺菌効果が高く、安全性にも優れていて化粧品にも使われている成分。
お口の中ではバイオフィルムへ(細菌の塊)の浸透性に優れていてバイオフィルム内の細菌を殺菌する効果があります。
むし歯・歯肉炎に有効
CPC(塩化セチルピリジウム)
お口の中に浮遊している細菌に効果がありバイオフィルムの表層の細菌に付着して殺菌する効果があります。洗口液やトローチに使われている安全性に優れています。バイオフィルムへ浸透はしない。
むし歯・歯肉炎に有効
ビタミンE(酢酸トコフェロール)
歯肉細胞を活性化し組織を修復します。
トラネキサム酸
歯肉の炎症・出血を抑える。
β―グリチルレチン酸
歯肉の炎症を抑える
イプシロンーアミノカプロン酸
歯肉の炎症を防ぐ
硝酸カリウム
神経の興奮を鎮め痛みの伝達を抑制する
知覚過敏に有効
乳酸アルミニウム
痛みの伝達経路となる象牙細管を封鎖する
知覚過敏に有効
フッ化ナトリウム・モノフルオロリン酸ナトリウム
再石灰化を促進する
むし歯予防

このように歯磨き粉の中には色々な役割をもつものが入っています。もちろん歯磨き粉だけに頼ってはいけません。歯ブラシで歯垢をとっていただいた上で、プラス自分に合った歯磨き粉を使うことでより効果が得られます。次回は医院にある歯磨き粉について紹介、説明させていただきます。

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