スポーツドリンクと歯について
投稿日:2024.07.04
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
7月に入り暑い日が続いていますが、皆さん熱中症対策はされていますか!?
熱中症対策の一つとして水分補給は欠かせませんが、その水分補給としてスポーツドリンクを飲まれる方も多いのではないでしょうか。
スポーツドリンクは汗で失われた水分やナトリウム等素早く補給できるため良いとされています。
このスポーツドリンクと歯について今回お話します。
市販のスポーツドリンクには多くの糖分が含まれています。
500mlのスポーツドリンクに含まれる糖質は約23~31gあります。3gスティックシュガー10本分程度もあります。
この糖分は前回もお話したように、むし歯の原因菌となるミュータンス菌のエサになります。つまりスポーツドリンクを飲み過ぎると、菌が増殖して歯垢(プラーク)がつくられ、酸が発生しむし歯ができやすい環境になります。
またスポーツドリンクはpH3.5と酸性度が高く、歯はpH5.5で溶け始めますので飲み過ぎや、ダラダラ飲んでいるとむし歯になってしまいます。また酸蝕症の発症率が高いとも言われています。
※酸蝕症…身近な酸性の飲み物や胃液によって歯のエナメル質が溶かされる状態。
酸蝕症になると、
・歯がしみる
・歯の色が黄色くなる
・歯の先端、かみ合わせが欠ける、穴があく
などの症状が現れます。
特に就寝中や運動後は唾液の分泌が少なくなり、お口の中が中性に戻りにくく酸蝕症になりやすい状態になります。
こういった酸蝕症にならないためにもスポーツドリンクのダラダラ飲みを控えましょう。合間にお茶やお水を飲むことや飲んだ後にブラッシングすることをおすすめします。いま一度飲み方には気を付けてみて下さいね♬