歯の表面が白い?白濁とは
投稿日:2022.06.01
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
鏡を見ていると「歯の表面が白く濁っている?ザラザラしている?」など気になることはありませんか?歯の表面が白濁している部分があれば初期むし歯(むし歯の始まり)の可能性があります。
初期むし歯は、白い斑点のように見えることから“ホワイトスポット”とも呼ばれています。似たような症状で生まれつきエナメル質の形成不全により、白く濁っていることもありますが、これまでなかったのにできたということは初期むし歯の疑いがあります。
白濁の原因
①エナメル質形成不全 歯の一番表面にあるエナメル質が歯ぐきの中で作られる際に、部分的にうまく作られずに歯の一部が白くなったままになることがあります。エナメル質形成不全の原因は、遺伝的な要因や生後間もない時期に高熱が出てしまったり抗生剤を飲んだりすることで、歯のエナメル質の一部がうまく作られないことが考えられます。
このような場合は、歯が作られる過程で問題があるため歯が生えてきた時から白い斑点が見られます。
②初期むし歯 むし歯と聞くと黒い穴を想像する方が多いと思いますが、むし歯の始まりは白く濁った色です。歯の表面からミネラルが溶けだす脱灰という状態になると、歯は光沢を失い、白く濁り始めます。これを初期むし歯といい、徐々に進行すると黒くなり穴が空きます。しかし、まだ脱灰の状態ではむし歯は進んでおらず、歯磨き粉に含まれるフッ素や唾液の作用で進行を抑えることができます。
③高濃度フッ素によるもの 高濃度フッ素を小さい頃から摂取していると斑状歯と呼ばれる白濁のできた歯が作られることがあります。
進行させない為に・・・!
唾液には、カルシウムやリンが含まれており初期むし歯によって溶けた歯を元の状態に戻そうとする再石灰化作用という働きがあります。この作用をフッ素は促進してくれます。
「チェックアップジェル」
フッ素が歯面に滞留するジェルタイプの物で6歳未満のお子様には500ppmのフッ素が入ったバナナ味、7歳以上のお子様には950ppmのモモ味とブドウ味のジェルがおすすめです。また、成人の方には1450ppmの歯みがき粉の使用で再石灰化を促進しましょう。白濁している方やそうでない方もフッ素を取り込んで、強い歯に!