歯が削れる!? ~アブフラクション~
投稿日:2022.04.22
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
歯が削れている!?(ToothWear最終編)
4回に分けてお伝えしてきましたTooth Wearもいよいよ最終編です。最後は「アブフラクション」についてのお話をしますね。
アブフラクションって??
皆さんアブフラクションという言葉を聞いたことがありますか?似たような言葉でくさび状欠損と呼ばれるものがあります。ハギシリなどで歯に必要以上の力がかかると、歯と歯ぐきの境目付近の歯の部分がV字にかけることがあります。これをアブフラクションといいます。上の歯の犬歯や小臼歯の根元に見られる場合が多いです。
原因
ハギシリやくいしばりなどにより、歯に過剰な負荷がかかることでその力に対抗して歯を支えようとする力が働きます。この力が発生すると歯と歯ぐきの境目に応力が集中することで、薄いエナメル質や象牙質が力に負けて欠けていきます。
治療方法
白い詰め物・しみ止めのお薬塗布 くさび状欠損の部分が冷たいものなどでしみるなどの症状がある場合、削れてしまった部分をプラスティックの樹脂を使って被覆します。(コンポジットレジン)しかし、対処療法だけを行ってしまうと食いしばり・ハギシリによる力の負担は変わら
ないので、短期間でコンポジットレジンが外れてしまうことがあります。欠損が少なく歯ぐきが下がってしみる場合にはしみにくくするお薬を直接歯に塗布することも可能です。
根本的原因を改善 夜寝ているときに無意識に行うハギシリや日常生活での食いしばりは大きな負担がかかってしまいます。ハギシリは意識をしても治すことは難しいため夜間にマウスピースをつけることで歯にかかる力の負担を軽減させます。くさび状欠損から亀裂に発展し、破折につながるというケースもあります。なるべく早くに原因を取り除き、過度な力から歯を守っていきましょう!お口の中を見ると、「歯が平らになってきた」「欠けている?」「しみるような気がする」などお困りなことはありませんか?少しでも気になることがありましたらご相談してくださいね(^^)!