お口の豆知識

歯周病と全身の関係②

投稿日:2022.01.17
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。

ご挨拶遅くなりましたが、皆様明けましておめでとうございます。本年もツトウ歯科医院をよろしくお願いいたします。前回に引き続き歯周病と全身の関係についてのお話をします。

心血管疾患

狭心症や心筋梗塞などの疾患は動脈硬化が原因の一つとされています。動脈硬化はいろいろなところで起こる可能性があり、心臓で起こると心筋梗塞や狭心症、心臓で起こると心筋梗塞といった命にかかわる病気を引き起こしてしまいます。では、なぜ歯周病と関係があるのでしょうか。動脈硬化を起こした血管内からコレステロールなどと一緒に歯周病菌も検出されています。歯周病菌が血管内に侵入し、動脈硬化を促して血管の通り道が細くなったり詰まったりすることで血管疾患を引き起こします。また、心筋の内膜に歯周病菌が付着することで炎症を起こします。
一般的に妊娠をすると歯肉炎にかかりやすくなると言われています。これは女性ホルモンが大きく関わっており、特にエストロゲンというホルモンが特定の歯周病細菌の増殖を促します。 歯周病は妊娠にも悪影響を与えるため、妊娠中は歯周病に注意が必要です。お口の中の歯周病菌が血中に入り、胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われています。また、この危険率はなんと7倍!タバコやアルコールなどよりもはるかに高い数字なのです。生まれてくる赤ちゃんのためにもできる範囲でしっかりとした予防をしましょう(^^♪

骨粗鬆症

骨粗鬆症は全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。 歯周病と骨粗鬆症の関りとして最も重要なのが、」エストロゲンの欠乏です。特に閉経後の骨粗鬆症は、卵巣機能低下によりエストロゲンの分泌が少なくなります。エストロゲンが低下すると、全身の骨がもろくなり、歯を支える歯槽骨ももろくなります。歯肉炎がなくてもエストロゲンの減少により、歯周病にかかりやすくなってしまいます。
~ビスフォスフォネート製剤(BP製剤)~
骨粗鬆症はのお薬としてよく用いられるビスフォスフォネート製剤(BP製剤)というものがあり、これを服用している方が抜歯などを行った場合骨が壊死するトラブルが報告されています。服用されている方は必ず教えてくださいね。

前回と今回の二回に分けて歯周病と全身の関係についてお話をしましたがいかがでしたか。少し難しい説明になってしまいましたが、歯周病はお口の中だけではなく全身と大きく関わっています。毎日のケアや歯科医院での定期健診で歯周病予防はできます。お口は体の一部ですので「お口は別」と考えずにケアをしましょうね。

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