キシリトールでむし歯予防
投稿日:2021.03.22
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
皆さん、キシリトールとは何かご存知ですか?テレビやCMで一度は耳にされたことがあると思います。パッと頭に浮かぶのはコンビニなどで売っているガムやタブレットの方が多いのではないでしょうか?今回はなぜキシリトールがむし歯予防に役立つのか詳しくお伝えしますね!
キシリトールってなに??
キシリトールは代用甘味料の一つで野菜や果物に含まれている天然の甘味料です。代用甘味料とはむし歯になりにくい甘味料なんですよ。砂糖と比べると甘さは同じくらいですがカロリーは25%程低いと言われています。
むし歯予防の効果について
むし歯の原因である酸を作らない
砂糖の場合むし歯菌(ミュータンス菌)が糖分を食べて「酸」を作り出します。この酸によって歯が溶かされ続けるとむし歯になってしまいます。しかしキシリトールを体の中に取り込むとミュータンス菌は酸を作り出すことができなくなり、菌の活動を抑えることができます。
唾液分泌の促進・再石灰化
唾液には酸によって溶けだした歯のミネラル成分を修復する働きがあります(再石灰化)キシリトールそのものには歯の再石灰化作用はありませんが、甘味の効果や噛むことで味覚を刺激して唾液の分泌を促進します。
歯科専用がおススメ
歯科専用と市販用のキシリトールは違うということを知っていますか?歯科専用のキシリトールガムは甘味料として
キシリトール100%配合!キシリトール以外の甘味料は配合されていません!市販用にもキシリトールは含まれていますがそれ以外にも糖質が入っているため十分に効果を期待することができないのです。この他にも・・・
歯の主成分配合
主成分であるリン酸カルシウムが配合されているため再石灰化を助ける
歯にくっつきにくい
くっつきにくいガムベースが使われているので義歯や矯正装置の方にもおすすめです
噛む力を鍛えることができる
市販のものよりガムが少し硬いので噛む力を鍛えることができます。
摂取の仕方
キシリトールガムは1日に4~8粒の摂取が適量とされており、食後と寝る前に10分以上噛むといいですよ。たくさん摂取するとお腹が緩くなってしまうことがあるので気を付けてくださいね。キシリトールはむし歯予防に効果的な働きをしますが、注意していただきたいことはガムに頼りすぎないことです。毎日の歯磨きで歯垢を少しでも残さないように除去をすることが大切です。日々のケアにキシリトールを上手く取り入れてくださいね!