院長ブログ

介護

投稿日:2016.08.10
昔はほとんどの人が「在宅死」でしたが、1976年に病院で亡くなる人が「在宅死」の数を上回り、今では「病院で死ぬのが当たり前」と思い込んでいます。
もう30年以上の前のことになりますが、神戸大学附属病院(口腔外科)に勤務していた頃、舌や顎の癌など悪性腫瘍の末期状態の患者さんに生命維持装置や栄養チューブで延命治療をしてました。
結局のところ回復せず、家に帰れないまま病院で亡くなってしまうわけです。しかし、高齢化が進み病床不足、医療費高騰が深刻さを増す一方、「自宅で最後を迎えたい」という人が急増しています。
想い出のつまった自分の家で家族に見送られて死にたい!無理な延命はいらない!できれば苦痛の少ない老衰で穏やかに逝きたいと考えるのが人情でしょう。

現実の介護という問題にぶち当たった時介護してくれる家族に負担がかかる、病状が急変した時の対応に自分も家族も不安という理由で老人ホームなどの施設に頼らざるを得ないこともあります。

老人ホーム、高齢者住宅の選び方

(ダイアモンドselect 2016年5月号参考)
011

昨年来、老人ホームでの虐待や事故が相次いで発覚しました。
介護業界の人材不足が、招く「負のスパイラル」
002

2014年度の高齢者虐待件数

(厚生労働省)
介護施設の職員による虐待は300件
虐待した職員
30歳未満22.0%
30~39歳19.2%
原因
認知症の高齢者には徘徊や妄想など、特有の症状があり、細かな配慮が必要となるが職員の教育・知識・介護技術の問題62.6%
若い職員が余裕を失いストレスや感情コントロールの問題20.4%
職員の性格や資質の問題9.9%

安心できる老人ホームの選び方

2月18日白熱ライブ・ビビット(MBS)参考

1.施設の透明性 家族会を定期開催するなど、入居者の家族が頻繁に訪問できるような仕組みがあるかなどが目安になります。「外部の目」が多ければ虐待の防止につながりやすい。

2.施設の見学は昼食の時間帯を狙う 「食事に誘導する様子」「配膳」「料理の説明」「食事中にトイレに行きたくなった時のプライバシーの配慮にあった声掛けができているか」など、お昼ご飯の介助というのは、その施設の介護技術が凝縮されているものです。

・夏祭り、お誕生会などの催しをやってオープンにし、職員の方とお話ができる機会があるか。仕事がふえるので、そこまでという施設もあります。

・介護士の履歴もオープン
職員の方が長年勤めているということは働く環境がいい、慣れた方が沢山いるのは安心感につながる。

・体験で泊まり
まわりの家族の方も一泊してみるのも手である。

週刊ポスト2015年10/16、23
ダイアモンドselect2016年5月号参考
・苦情ボックスが置いてあって声をくみ取り、それにどういう対処したかを見やすい場所に掲示してあるか
・定期的に利用者家族の懇談会が開かれているか
・ロビーに施設で行われた行事やイベントの楽しそうな写真が飾ってある
・アンモニア臭などか漂っていれば排泄物の処理が適正でないか
・転倒の危険、徘徊対策として部屋の床に離床センサーを使用しているか
・見学とは関係のないところにいる職員同士の会話には「素」が出やすい。職員同士が横柄な口のきき方をしているようなら入居者に対しても横柄な態度をとる可能性があります。
・食事中に入居者同士、入居者と職員が親しく話しているかも重要です
・入居者を大切にしているなら赤ちゃんがするようなエプロンではなくタオルかナプキンをかけるなどの対応をしているはず
・車椅子の隙間に食べかすがこぼれたままになっていないか
・玄関、トイレ、廊下などの共用スペースは清潔で清掃や手入れが行き届いているか
・職員はあいさつし、明るく元気に対応しているか
・ホーム全体の雰囲気や入居者の表情はどうか
・見学質問の際、重要事項説明書を要求したら、渡してくれるか(正当な理由もなく拒む場合、説明と実態が異なる情報が含まれている場合がある)
施設長の人柄や介護への情熱はどうか(なぜ、この職業に就いたのか、どれくらいの経験があるか、どんな介護を目指しているのか、他のホームと比べて強みは何かなど質問をぶつけよう。施設長の人柄はホームの良し悪しを決めるポイント)

おまけ

患者さんに介護の苦悩な様子を書いていただきました。
6年前に主人が脳梗塞になり私の介護生活が始まりました。60才の定年2年前の事でした。幸い命はとりとめました。リハビリすれば杖で歩けるくらいに回復すると思っていましたが…
主人は脳幹梗塞だったので左半身マヒが残ってしまいました。
家の中では手すりをつたってお風呂(入浴には私の介助が必要ですが)やトイレには自分で行けますが外は車椅子の生活になりました。左足は硬直があるので昼間は補助具を装着しています。
夜、寝る時は、補助具を外すのでトイレに行けません。尿器でとれる様に病院で練習したので上手くなりましたよ!

主人の負けん気の強い性格が幸いしたのか、リハビリに週4回通って、パソコンやタブレットで麻雀や将棋の勝負をしたり、インターネットで色々検索して時間を過ごしています。
毎日、日曜日はしんどいと愚痴をこぼす事も早く死にたい、いつまでこんな生活が続くのかと言うこともありますが…

私が午前中用事に行っているのでストレス発散や主人の自由が保てているのかも?毎日ケンカをしたり話し合ったり(昔から二人でよく話し合ってました)主人と二人の介護生活を楽しく時にはつらい事もありますが送っています。

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