歯垢と歯石
投稿日:2021.08.09
こんにちは。加古川・高砂市の歯医者さん、ツトウ歯科医院です。お口の豆知識を見て頂きありがとうございます。
暑い日が続いていますね。マスクをしていますので今まで以上にこまめに水分補給をしてお口の乾燥や熱中症対策をしてくださいね。
先日、患者様とお話をしているときに、「歯垢(しこう)と歯石(しせき)は違うの?」という質問がありました。違いについて説明をさせて頂くと「同じだと思っていた」とおっしゃっていました。皆さんは歯垢(しこう)と歯石(しせき)の違いはご存知ですか?漢字や響きは似ていますが違うものなんですよ。
歯垢と歯石の違いって??
歯垢とは・・・
歯の表面に付着している白色や黄色のネバネバした付着物を「歯垢」と言います。舌で歯を触ってみるとザラザラしている部分は歯垢が付いている可能性があります。「歯垢」」と「食べかす」は同じものと思われがちですが実は全く別物。歯垢は細菌の塊で歯垢1mgあたりなんと!
1億~10億個以上の細菌が存在していると言われています。
食後およそ
4~8時間ほどで歯垢が作られ、除去ができずに放置しておくと菌が作った酸が歯の表面のエナメル質を溶かすのでむし歯の原因になってしまいます。歯垢は歯にべったりと付着しているのでうがいのみでは落とすことはできないため毎食後の歯磨きが大切です。
歯石とは・・・
歯垢が除去できずそのままになってしまうと、唾液に含まれるカルシウムなどによって硬く石灰化してしまい「歯石」になって歯に定着します。歯に歯垢がついてからたった2日程で歯石になってしまいます。
歯石はその名の通り石のように硬いため、歯石になってしまうとご自身の歯磨きでは取ることができません。歯科医院で超音波などの専用の機械で取り除く必要があります。また、歯石の表面はデコボコしているため、そこにさらに歯垢がくっつきやすいので歯ぐきに炎症が起きてしまうことや歯周病の原因になります。
歯石になってしまうとご自身で除去することはできませんが、歯垢の段階ではご自身の歯磨きで取ることができます。
「歯と歯の間」「歯ぐきとの境目」「上の奥歯の頬側」は歯垢や歯石が付きやすいです。お口の形や歯並びは人それぞれ違うので、歯科医院では患者様に合った磨き方をお伝えしています。毎日のセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアでスッキリとした状態を保ちましょうね!