院長ブログ

油について

投稿日:2013.09.05
加古川・高砂市のツトウ歯科医院です。ブログを見て頂き、ありがとうございます。

かつての日本では、ガンや心疾患の病気がほとんどなかったように思いますし、認知症やうつや精神にかかわる病気もそれほど身近な存在ではありませんでした。
ところが、これらの病気は1970年以降に突如として増加し、みるみる日本を覆いつくしたように思えます。
なぜこんなことになってしまったのでしょうか?
日本の食事が伝統的な和食から高脂肪、高たんぱくの欧米型のものに激変したために現代病が増加したと様々なメディアで指摘されています。
私のブログ(今年の7月12日)で、沖縄県人の寿命が短くなった内容で野菜について記載しましたが、今回は油についての話です。

01約2年前、山田豊文先生の講演に大変感動し「病気がイヤなら油を変えない!」という書籍を購入し、あくまで、わたしなりの理解のもとでまとめて、ブログにしました。
きちんとした内容を知るには、ご自身で目を通して下さい!
以前、厚生省や食品業界は「動物性脂はコレステロール値を上げるが、植物性のリノール酸は下げるので体に良い」と大々的に宣伝しました。
植物油の主成分の不飽和脂肪酸は融点が低く、体のなかに入っても液体のままなので、血液中をスムーズに移動することができるため、一般的に「血液をサラサラにする油」といわれています。

一方、動物性脂の主成分の飽和脂肪酸は融点が高く、体のなかに入ってから しばらくすると再び固まりやすくなってしまい「動物性脂を摂りすぎると血液がドロドロになる」といわれています。

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すると、動物性脂のバターよりも植物油由来のマーガリンはカロリーが低くて健康的ということになります。
では、植物油を使ったマーガリンは なぜ常温でも固形なのでしょうか?
水素添加という方法を使って無理やり油の性質を変えているのです。
マーガリンを製造する過程で部分水素添加を行うと飽和脂肪酸とどことなく似たいびつな形、「トランス脂肪」になります。

トランス脂肪による弊害のなかでよく知られているのが体内コレステロールのバランスを崩して心臓病を誘発することです。
他には糖尿病、認知、メタボを引きおこす油と考えています。
患者さんである小学校の先生に確認しましたところ、マーガリンは体に良くない事を認識されていました。
私が小学生の頃(50年前)からずっと給食に使用され続けています。
バターに比べて安価で、長期保存できるようになり、その利便性から現在では加工食品や料理にあまねく使用されるようになりました。

トランス脂肪だらけの加工食品 食品のパッケージの原材料名に「ショートニング、加工油脂、ファットスプレッド」など書かれていますが、これらはマーガリンの仲間で、トランス脂肪が大量に含まれている可能性があるのです。
市販のサラダ油、マヨネーズ、ドレッシングなども「植物性油脂、食用精製加工油脂」としか表示されていません。もちろん植物油を原料にしているでしょうが、化学反応によって別の性質のものに変えられた不自然な油です。04

オメガ9 オレイン酸が多い油 キャノーラ油(なたね油)、ピーナッツ油、米ぬか油、マカダミアナッツ油
などありますが、代表的なものは オリーブオイルでオレイン酸が70~80%含まれています。
善玉コンレステロールを下げずに悪玉コレステロールだけを下げる働きがあるらしですが、150度以上に加熱するとその健康効果が失われています。本物のオリーブオイルを手に入れるために次のラベルがついているものを選びます。
コールドプレス、オーガニック認証、自社生産

オメガ6 リノール酸が多い油 ベニバナ(サフラワー)油、サラダ油、ひまわり油、コーン油、ゴマ油、綿実油に豊富に含まれています。
これらは、フライドポテトやスパゲティ、カップラーメン、スナック菓子、ドーナツ、カレーライス、天ぷら、ドレッシング、マヨネーズなど、あらゆる加工食品に利用されています、

オメガ3 アルファリノレン酸、DHA.EPAが多い油 フラックスオイル、ミソ油、青背の魚に多い

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一般にオメガ6とオメガ3の理想のバランスは1~4:1が適切といわれていますが、現代人のほとんどは10~50:1の比率になって現代病を引き起こす原因となっています。
興味深いのは、オメガ6とオメガ3が体内でまったく正反対の働きをすることです。(詳しくは書籍で)

工場で大量に作られた植物(例:安価なハンバーガーやミートボール等)には、人間がおいしいと感じる化学物質が食品添加物として含まれています。ではいったい何をたべれば良いのでしょうか?
家で手作りしたもの食べれば良いのです。
着色料や食品添加物を入れたり、殺菌剤を使う必要はありませんし、使う食材や調味料を自分の目でじっくり選べば添加物や有害物質をゼロに近づけることもできます。

とにかくフラックスオイルを摂ろう! 体内の脂質バランスを整えるためにも、オメガ6のリノール酸を控える代わりにオメガ3の非常に優れた摂取源としてぜひ摂って頂きたい油がフラックスオイルです。
脳の健康を維持する、体を大夫にする、アトピーなど炎症を抑える、肥満を予防する、免疫力を高めるなどの働きが期待できます。

良質なフラックスオイルには、オメガ3が60%含まれており、オメガ6との比率が一般的な植物油とは正反対になっています。03

おまけ 1.マーガリンを顕微鏡でのぞいてみるとプラスチックの構造にそっくりなことがわかります。
マーガリン塊を窓際に置いて2年経っても、もとのままであり続けているようだった。その間どんな虫も一匹としてその塊に近寄るのを眼にすることはなかったし、ひとかけらのカビも生えはしなかった。
危険な油が病気をおこしている
J.フィネガン著 中央アート出版社

2.ノンオイルドレッシングには油が入っています。
食品100gあたり0.5g以下であれば、脂質が入っていてもOKとされています。

3.本来、食用油は生鮮食品と同類のもので長く保存できないものです。
油は光に当たると酸化が進みますから、光に当たらないように黒い瓶に入っているのが本来の姿なのです。

4.ラベル表示に「コールドプレス(低温圧搾)」と書かれているもの
30度以上の熱を一切かけずに原料を搾って油を抽出し、そのままボトル詰めしたシンプルなつくり方のことで、昔ながらの方法で抽出した搾りたのてフレッシュな油が栄養が豊富でしかも一番安全というわけです。

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