とっておきの歯科情報

歯肉から血が出たら②

前回では歯周病の初期段階の歯肉炎ついてお伝えしましたが、今回は進行した歯周病のお話です。
ちゃんとハミガキしているのに出血がなくならない。物がよく詰まるようになってきた。
痛くはないけど・・・と感じることはありませんか?

歯と歯肉の境目には溝があり、炎症を起こすことで溝が深くなります。これを歯周ポケットと呼びます。歯周ポケットの中まで歯ブラシの毛先が届かなくなるので、放っておくと細菌が溜まり、どんどん炎症性物質を出して、悪化させようとします。手ごわいことに時間が経つと毒性が強くなり、体が治ろうとする力を抑えこんでしまうので、自力で治すはできません。

軽い歯肉炎のうちであれば、歯石を取って、丁寧な歯磨きをすることで比較的早く、元の歯肉に戻ります。しかし炎症が進むと、歯を支えている周りの組織(骨や歯と歯肉の間のクッションの役割をする膜など)が壊され始めます。その組織が壊されると、歯周組織歯を支えている骨(歯槽骨)は、歯周病菌の出す毒素や炎症によって溶けていきます。これを骨吸収といいます。歯槽骨が吸収すると歯肉が下がってしまい、歯が伸びたように見えるのはこれが原因です。

ここまで症状が進行すると、一度壊れてしまった骨は元に戻りません。現状を進行させないように、歯垢(プラーク)や歯石をしっかり取り除き、清潔に保つことがとても重要になっってきます。

お口の中だけの問題だけではなく、動脈硬化や糖尿病などの疾患、お薬の副作用など、歯周病と体の関係はかなり深いことがわかっています。
歯周病菌が歯肉の毛細血管から入り込み、血管の中でプラーク(血栓の原因)を作り出し、血の流れを悪くします。その詰まりが心臓や脳にいくことで、心筋梗塞や脳梗塞につながることもあります。
その他にも妊娠中に歯周病になると、傷んだ歯肉から炎症成分が出て子宮を収縮させることで早産や低体重児が増えます。

入れ歯をつけっぱなしになっている方や、十分お掃除ができないままになると、歯や歯肉だけでなく舌や頬っぺたに細菌が増え、むせたりすることで誤嚥性肺炎などを防ぐことにもつながります。
お口を清潔にすることはもちろん、体のことも両方並行して経過を見ていくことが大事です。
傳(ツトウ)歯科医院
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