とっておきの歯科情報

歯肉から血が出たら①

ハミガキの時や歯間ブラシをしていると血が出てきたなんてこと、経験されたことはありませんでしたか?
血が出てきからその部分は磨くのを控えている、血が出てくるけど痛くないから様子を見ているなど、心当たりがある方は多いのではないでしょうか。
歯肉から血がでてくる原因で考えられるのは、歯周病、外傷、歯の破折、白血病などの出血性疾患があります。
その中でも一番多いのはサイレントキラー、歯周病です。30代以上の3人に2人がかかっているといわれている国民病です。
初期症状は、歯肉が赤く腫れる、ハミガキでの出血があります。どちらも症状は軽く、痛みがないことが多いので放置されていることが多いようです。実際に患者様に鏡でしっかり見ていただいても、わかりづらいことが多いです。

今回お伝えするのは、歯周病の初期症状である歯肉炎です。
呼び方は歯周病と少し違いますが、歯を支えている骨まで溶ける歯周病と違い、歯肉だけに炎症がある状態です。

歯と歯肉の境目や、歯と歯の間、歯列不正などで磨きにくいところなど、歯垢(細菌)が溜まりやすいところに起こります。歯と歯肉の境目には、拡大してみると溝があります。
健康な歯肉で1~2ミリ、炎症のある歯肉では3ミリ以上溝が深くなり歯周ポケットと呼ぶようになります。

炎症が起こっている歯肉には、べたべたした歯垢がくっついていて、歯周病菌がうようよしています。そんなものが長時間くっついていると歯肉も腫れてしまいますよね。腫れると歯肉はぷくっと腫れて溝が少し深くなります。その溝の中に、さらに歯垢が蓄積していくと中で炎症が進み、少しずつ溝が深く深くなっていくのです。歯垢は時間が経つと石のように固くなり、歯石と呼ばれるものに変化します。ザラザラした歯石の上はお掃除しづらく、また細菌たちがくっついて・・・その負の連鎖を止めなくてはいけません。

一度歯石になってしまうと、もう歯ブラシでは取れません。歯科医院で専用の道具を使い歯石きれいに取り切り、ツルツルに磨いておくことで、新しい汚れを付きづらくしておきます。
歯石を取った後、炎症のあるところの歯肉付近を毎日清潔にしておくと、徐々に細菌が住みづらい環境になり、炎症が引いてきます。
しかし、歯科医院でクリーニングできる日数は365日の中でもせいぜい限られています。
プロのクリーニングで歯石や普段の磨きづらいところをお掃除することも大事ですが、
普段の歯磨きを丁寧に継続することが歯肉炎を治す一番の近道です。
まずはご自分の歯肉がどのような状態なのか把握することからはじめてみてくださいね!

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